エマ・ドゥ・スワーフは、1985年ゲント(ベルギー)生まれ。マーク・ジェイムス・ロエルズは、1978年ヨハネスブルグ(南アフリカ)生まれ。ともにゲントを拠点とするアニメーション作家。初の共同制作となる『オー、ウィリー』(2012年)は各国で上映され、オランダ・アニメーション映画祭、ザグレブ国際アニメーション映画祭でグランプリ受賞。また、メディア・アートの祭典アルス・エレクトロニカで優秀賞を受賞。本作はフエルト生地を多用した人形による立体アニメーションであり、毛羽立った表面の質感が独特の空気感を演出している。未熟と成熟、獣性と理性、この世とあの世を行き交う太っちょの主人公ウィリーの魂の変遷。長年ヌーディスト・コミュニティにいた母の死をきっかけにしたウィリーの精神的危機を、時にシリアスに、時にコミカルに描く。
『オー、ウィリー』2012 |