現代美術

作品・展示会場情報

ダン・ペルジョヴスキ (Dan PERJOVSCHI)

1961年ルーマニア生まれ。ブカレストを拠点に活動。

2004年ジョージ・マチューナス賞受賞。
主な個展に1999年ヴェネツィア・ビエンナーレのルーマニア館代表(subRealと同時展示)、2006年ロンドンのテート・モダン、2007年ニューヨーク近代美術館を含む他、2005年第9回イスタンブール、2007年第52回ヴェネツィア、2008年第16回シドニー、2009年第10回リヨンなど多数のビエンナーレへ参加。
日々マスメディアを賑わす世界情勢のニュースを素材とした、大規模なウォール・ドローイングで国際的に知られる。グローバル化した現代社会に散見される不均衡性に対する、ユーモアを織り交ぜた批評的かつシニカルな視点が秀逸なアーティスト。1989年のルーマニア革命による激動の転換期を経験したペルジョヴスキは、チャウシェスク独裁政権崩壊後の民主化と同時に、西側諸国のアートを含む情報の波に一気に晒された。ニュース、新聞、カタログなど情報のアーカイブと並び、主観的な美術史の重要性を主張する彼の実践は、自明と思われた体制に疑問を投げかける。その作品は現代の風刺漫画であるのみならず、世界中で絶えない政治紛争、経済格差、共産主義と資本主義の駆引き、グローバリズム、武器と金、そしてアートの制度にまつわる政治と権力といった諸問題の根源に誰もが関与していることを、説明不要の視覚言語で表出する。

  Installation view of "Europe XXL," Lille, France, 2009
photo : Maxime Dufour
courtesy of the artist
展示会場 愛知芸術文化センター 11階展望回廊(A-14)
作品情報
・《作品名》
・制作年
・上映時間
(映像作品のみ)
《ザ・トップ・ドローイング》 2013
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