1980年エルサレム(イスラエル)生まれ。ベルリンを拠点に活動。
1999年から2003年まで、エルサレムのベツァレル美術デザイン学院で学ぶ。イスラエルやドイツの国外でも、個展を開催、グループ展にも数多く参加している。シュレジンガーは、ガスボンベ自体のガスが点火されてその胴体部分を焼き続けるように見える作品などで、今にも目の前で爆発するのではないか、というカタストロフの危険な状態を示すことで、鑑賞者に心理的な緊張を強いる。しかし、「そんなはずはない」という、かりそめのカタルシスという二律背反的な心理的状態へも導く。数枚の紙がテーブル上で立ち上がってダンスをしているようなユーモラスでメカニカルな作品も作る。いずれも、不穏さを強く感じさせるメカニズムと、そこで用いられる具体的な動きと素材の組み合わせが、緊張感を作り出し、同時にその緊張からのカタルシスをユーモラスに示す。こうした彼の作品群に、彼が感じる世界の政治状況のメタファーを見て取るのも不思議ではない。
《untitled (bicycle piece)》2009 |
展示会場 | 康生会場 春ビル(E-06) |
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作品情報 ・《作品名》 ・制作年 ・上映時間 (映像作品のみ) ・所蔵 |
《Untitled (Inside out urns)》 2013 《The kid》 2013 |