現代美術

作品・展示会場情報

アーノウト・ミック (Aernout MIK)

1962年オランダ生まれ。アムステルダムを拠点に活動。

ある同じ動作や出来事が繰り返され、まっすぐ進む時間の流れから宙吊りになったような映像作品をつくる。画面の中には矛盾する出来事が同時に起きていたり、物語が動き出しそうなのに留まり続けるような群衆の画像が映し出されることが多い。言葉の力を借りなくても観客が眼にする画像が、同時代の戦争やグローバリゼーション、市場、民族主義などといった政治や社会の問題と結びついていると感じさせるのもミックの作品の特徴である。多くの場合は無音で、まるで空間に丁寧に配置された彫刻のように複数のスクリーンを配置させる。そのことによって、鑑賞者に画面と自分の身体の関係性を強く意識するように仕向けるため、映像、パフォーマンス、彫刻、建築を横断するような試みとも考えられる。

  《 Refraction 》 2004
Installation view, Museum Folkwang, Essen, Germany, 2012
photo : Bernd Borchardt
courtesy of carlier | gebauer
展示会場 愛知県美術館 10階(A-08)
作品情報
・《作品名》
・制作年
・上映時間
(映像作品のみ)
・所蔵
《段ボールの壁》 2013
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