やってみよう

多様な対象に向けた「みる」「であう」「たいけんする」「つくる」「かんがえる」「しる」「しらべる」普及・教育活動を紹介します。

好奇心のスイッチをおす、オープンな創造的空間が登場!

「アートティーチング・トイ」体験の様子

「アートティーチング・トイ」体験の様子
(提供:愛知県児童総合センター)

「創造する人間の旅」がテーマとなった今回のトリエンナーレをより積極的に楽しみ、さまざまな発見や知識を得る機会を提供するため、国際展参加アーティストである「L PACK.」と、空間設営を手がけるインストーラーチーム※1「ミラクルファクトリー」と協同し4つの特別な空間を用意します。
1つ目はアートとの出会いにつながる動機付けをうながす装置アートティーチング・トイ※2が展示されるダミコルーム、2つ目はダミコルームに隣接するキャラヴァンファクトリー。そこではブリコラージュ※3の思考でその場であるもので挑戦するアートになる前のものづくり、手を動かすことを楽しみます。3つ目はトリエンナーレや参加アーティストの関連書籍やコラム展示、レクチャーを行うライブラリーを知識の洞窟として設定します。さらに、名古屋だけでなく岡崎地区、豊橋地区への展開も含め、アートをめぐる未知なる旅を支援するしくみとして、各会場にトリエンナーレの作品理解を深めるための拠点となるエスタシオンを4つ目の空間として設置します。
それぞれの場所は来場者の自発的な活動が引き出されるような魅力的な空間設計と、会期中ゆるやかに変化していくライヴ感をあわせもっています。こどもから大人まで、年齢や社会的な立場などの枠に関係なく、その人なりにそれぞれの活動に参加し体験することを可能にしてくれます。 いったいどんな空間が登場するのか、お楽しみに!!

※1 作家のアイディアや作品を効果的に見せる展示を一緒に考え実現してくれる人たちです。

※2 「アートティーチング・トイ」は、アメリカの美術教育家ビクトル・ダミコ(ニューヨーク近代美術館初代教育部長)が考案した美術教育玩具です。1995年に「こどもの城」(東京青山・2015年3月閉館)で復元されたものを展示します(所蔵:ビクトル・ダミコ・インスティチュート)。

※3 フランスの文化人類学者のレヴィ=ストロースが用いた言葉。あり合わせの道具と材料を用いて、自分の手で何かを創り上げる仕事のこと。

「キャラヴァンファクトリー」アイディアスケッチ
「キャラヴァンファクトリー」アイディアスケッチ
「キャラヴァンファクトリー」アイディアスケッチ

L PACK.による「キャラヴァンファクトリー:愛知芸術文化センター」アイディアスケッチ

参加者と一緒に作品を楽しんでみる!

ガイドボランティア研修の様子

ガイドボランティア研修の様子(2016年4月)
ガイドキャラヴァン

あいちトリエンナーレでは毎回、ボランティアによる作品のガイドを行なっています。3回目となる今回は名称を「ガイドキャラヴァン」とし、道先案内人のガイドボランティアと、参加者同士が作品について意見をかわします。専門的な知識がなくても、ガイドの導きによって作品にどんな印象を持つか、どんな風に観えるのか、一緒になって話していくうちに、思わぬところで作品の本質をつかんだり、新たな一面を発見したり、作品を中心とした世界が広がっていきます。ぜひ「ガイドキャラヴァン」に参加して、作品の魅力をあますことなく味わってください!

新たな分野から、見てみる、考えてみる!

トリエンナーレスクールの様子

トリエンナーレスクールの様子

会期中には、参加アーティストによるトークに加え、アートとさまざまな分野が横断するレクチャープログラムを展開します。科学や自然、多文化共生など、これからのアートや社会を考え、捉えなおすための視点を養うレクチャーや、ゲームをテーマにしたワークショップ、まちの魅力を再発見するフィールドワークなどが盛りだくさん。アートをきっかけにこれまで知らなかった分野に触れたり、アート以外の分野からアートやトリエンナーレを捉え直すことにより、ものごとの見かたが変化したり、広がったり、深まったり。アーティストや専門家などさまざまな人々が集い、語り合うレクチャープログラムは、トリエンナーレからあいちのアートやものづくり、人のつながり、未来を切り開いていく、そんな機会となるでしょう。