夏休み中には、参加アーティストによるもの、公募企画によって選ばれたもの、トリエンナーレスタッフが行うものなど、2日おきにメニューを替え、バラエティーに富んだワークショップが展開されました。
8月12、13日
「からだとけんちく!まちの発見ワークショップ」
ケーシー・ウォン(あいちトリエンナーレ2013参加アーティスト)
香港在住のアーティスト、ケーシー・ウォンさんはあいちトリエンナーレ2013出品作品《Drift City》でも着用している、ビルの着ぐるみで登場。
子どもたちは街の中にあるものに変身し、忍者のように隠れてみるワークショップに挑戦しました。1日かけて作った作品は、どれも力作揃いでした。
最後はケーシーさんと一緒に記念撮影をしました。
8月14、15、16日
「ちいさなものをおおきくすると」トリエンナーレスタッフ
コピー機を使ったワークショップ。
はじめに小さな絵を描いて、それをコピー機でどんどん大きく拡大しました。子どもたちはコピー機の使い方をあっという間に覚えて、自在に自分の絵を拡大していきました。細部の変化や印象の違いを感じながら、最後は拡大したかたちをローラーで転写し、大きな壁画を完成させました。
8月17、18日
「ダンボールでサバイバル!」藤村和成(ハウス・パブリッシング福祉デザイン研究所)+トリエンナーレスタッフ
宮城県気仙沼市出身で、同市にあるリアス・アーク美術館で子どものころワークショップを経験した藤村和成さんによるワークショップ。藤村さんは震災後に避難所でダンボールを使った支援活動を行ってきました。
今回のワークショップでは、会場を避難所に見立て、ダンボールで「自分たちにとって居心地の良い場所」を作りました。子どもたちは、となり同士になった子と相談しながら、「みんなで快適な場所をつくる」ことで意気投合していました。
8月20、21日
「my trace -「私」をなぞって壁画を描く--」河村るみ(美術家)
8月10日(土)、キッズトリエンナーレ内の参加型展示プログラム「つながる!79のキーワード」がオープンしました。
プロジェクターで大きく映し出された「自分たちの影」のかたちを、体いっぱい使ってなぞっていくワークショップ。みんなのかたちがどんどん重なり、大きな壁画は不思議な模様で彩られました。2日目には、昨日の子どもたちの様子が映し出され、さらになぞって描き、布で消し、ダイナミックな壁画が完成しました。
8月22、23日
「海の音をつくり、感じてみる」たむらひろし(ワークショップクリエイター)
たむらさんオリジナルの道具、「みみをすます」を使い、普段は気にかけないような「音」を発見。部屋の中と外、体の中の音、音を立てずに立つ、座る・・。耳の感覚がとぎすまされたら、大きな新聞紙をつなげて海の音をつくりました。目を閉じて耳をすますと、不思議!本当に波の音に聞こえました。