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8月11日(日)、オープニングシンポジウム「カタストロフという機会--The Opportunity of Catastrophe」を開催しました。「カタストロフに遭遇した後、アートに何ができるか?」という、五十嵐太郎芸術監督による問いかけは、東日本大震災後、国内外で議論されてきました。このシンポジウムでは、「カタストロフ=東日本大震災」という図式にはとらわれず、突然の危機的状況や想像を遥かに超える物質的・心理的な「崩壊」「揺らぎ」が我々に与える「機会」とはなにかをテーマに、プレゼンテーションとトークが行われました。自身も被災した五十嵐氏は、震災後の体験を振り返りながら、1年後に企画した建築の展覧会「3.11-東日本大震災の直後、建築家はどう対応したか」から、あいちトリエンナーレに至る経緯も含め、東日本大震災というカタストロフが彼に与えた機会を語りました。脳裏に焼きついた女川町の光景を直感的に「記憶に残すこと」への使命感へとつながったという話から、トリエンナーレのテーマがより身近に感じられたという声がありました。


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