2013年のあいちトリエンナーレに向けて、現代アートを楽しみながら学ぶ トリエンナーレスクールが 開催されました。 
今年度の第1回目のゲストは、アーティストの中村政人氏。 
これまでのアーティストの活動から、現在継続中のプロジェクトについて、 
「コミュニティーとアート」という視点でお話いただきました。 
まず始めに、東日本大震災発生後に活動を開始した「わわプロジェクト」について
このプロジェクトは創造的なまちの再生を目指して活動をしている被災地の人々とその彼らを支援する人々をつなぐサポートをするというものです。
秋田県出身の中村氏は、震災後に被災地をまわり、多くの被災地の人々にインタビューを行いました。彼らへのインタビューを通じて感じたことは「生きることはつくること」とのことでした。
わわプロジェクト 
http://wawa.or.jp/ 
 
続いて、アートプロジェクトの活動について 
中村氏のアーティストとしての活動「美術と教育」のプロジェクトやマクドナルドの看板を使ったインスタレーション《QSC+mV》、1998年から中村氏を中心に複数のアーティストとともにアートと社会との活動をしている「コマンドN」の活動、秋葉原の電気街のモニターを使って映像プログラムを上映する「秋葉原TV」の活動などについてお話いただきました。 
まちなかでのプロジェクトを通じて培ってきた、コミュニティーとコミュニティーをつなぐプラットフォーム的な役割が、現在進行中のアートプロジェクト、富山県氷見市での「ヒミング」や秋田県大館での「ゼロダテ」にも反映されているとのことです。
最後に、東京都千代田区の旧中学校を改修した公設民営のアートセンター「3331 Arts Chiyoda」の運営についてのお話も伺いました。
ヒミング 
http://himming.jp/ 
ゼロダテ 
http://www.zero-date.org/news/ 
3331 Arts Chiyoda 
http://www.3331.jp/ 
1時間半ではおさまらない程の中村氏の幅広い活動のお話に、受講生の方々も熱心に耳を傾けてしました。
お話の中でも特に「アートとコミュニティーをつなぐプロジェクトは、まちや市民などの相手の思いを受け取りながら進めていくため、多くの障害や苦労もあるが、人やまちが育っていくことはとても面白い現場である」という言葉が印象的でした。
 
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次回のトリエンナーレスクールは来年、2012年1月28日(土)。
ゲストはギャラリストの小山登美夫氏です。 
みなさまのご参加お待ちしております。 
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