カラフルで巨大な家 「ペンタルム・ルミナリウム」が岡崎公園で日本初公開!

アーキテクツ-アイキャッチ

10月1日(土)より岡崎公園多目的広場に登場した、カラフルなバルーンでできた巨大な家。アーキテクツ・オブ・エアーによる作品「ペンタルム・ルミナリウム」が、ついにお披露目となった。日本での展示は今回が初めてとなる。

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イギリスに拠点を置くアーキテクツ・オブ・エアーが、イスラムやヨーロッパの大聖堂から着想を得て作成。色と光によってデザインされた内部の空間芸術を体験するのが、この「ルミナリウム」だ。1992年以来、20以上の作品で約40カ国を旅し、300万人以上を魅了してきた。

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アラン・パーキンソン

チームのリーダーでデザイナーのアラン・パーキンソン氏は、今回の出展についてこう話した。
「あいちトリエンナーレのテーマ『虹のキャラヴァンサライ』を聞き、『虹』=色と光、『サライ』=場所で、色と光に満ちた場所をつくりたいと思った。岡崎城という古い史跡の中に新しい物を設置することによって時代的・地域的なコントラストをつけられる。皆さんにこういう場所を提供し、実際に体感してもらうことで今回のテーマを理解してもらえると感じたので、ルミナリウムの設置を決めた。そして、この展示でみんなを知らないところへ連れて行きたい。」

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横幅約30m、長さ約51m、高さ約8mと、非常に大きなペンタルム・ルミナリウム。バルーンは光を遮断する部分と透過する部分の2種類でできており、それを空気で膨らませる。構造はいたってシンプルだ。
靴を脱いで入場すれば、そこには自然光を取り込んだカラフルな空間が広がる。緑・青・赤の迷路のようなドームを進んでいくと、メインとなる空間に突き当たった。ペンダントの形をイメージしたという天井からは、ステンドグラスのような色彩豊かな光が来場者を包み込む。しばらくその場にいたくなるような空間では、座り込んでみたり、寝転がってみたりしてリラックスしている人もちらほら見かけた。

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メインドームの天井

このルミナリウムを体験してきた人々からは、「人の体内にいるかのよう」「未来から来た飛行船の中にいるよう」「虹の中を歩いているよう」「あらゆる感覚が休まる場所」と、感想もさまざま。

百聞は一見にしかず。10月16日(日)までの期間限定なので、幻想的な空間芸術をこの機会にぜひ体験してほしい。
入場には、国際展チケットまたは岡崎地区限定チケットと入場整理券が必要なので、詳細はあいちトリエンナーレ公式Webサイトでご確認を!

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TEXT:栗本恵里 PHOTO:三浦知也


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