【あいトリNAVI × LIVERARY】あいトリに行ってみた!ラリー⑨大竹敏之

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「あいトリNAVI」×「LIVERARY」によるコラボ企画「あいちトリエンナーレ2016に行ってみた!ラリー」がスタート。あいちトリエンナーレに関わる人々、その街に住む人々などが、人から人へとつなぎながら、いろいろな視点で街やイベントや魅力を紹介していきます。第九回目は、フリーライター・大竹敏之さんにお話を伺いました!

「あいトリNAVI」×「LIVERARY」あいちトリエンナーレに行ってみた!ラリー
⑨大竹敏之

Q1. まずは自己紹介をお願いします。
フリーライターです。雑誌やWebなどに名古屋の情報を発信している他、『名古屋の喫茶店』『名古屋めし』など書籍もあれこれ出しています。
あいちトリエンナーレ関連では、Webガイドサイト「AllAbout」にレポート記事(「アートの祭典 あいちトリエンナーレ2016 の見どころ」)を、公式ガイドブックに名古屋・岡崎・豊橋の「アートde まち歩き」記事を書いています。
コンクリ造型師・浅野祥雲の研究をライフワークとしていて、トリエンナーレのレクチャープログラムでは「浅野祥雲~B級と文化・美術のはざまで」を行いました。

トリエンナーレレクチャープログラム

Q2. トリエンナーレのどこの会場に行きましたか?
プレスツアーで名古屋、岡崎、豊橋の主要会場をひと通り回りました。

Q3. 観て面白かった、良かった、心に残った作品を1~3つほど教えてください。
岡崎・シビコの野村在さんの線香花火の写真。パッと見、何だかわからなかったんですが、線香花火の着火から炎が消えるまでを長時間露光したものだとご本人に解説してもらいました。同じ方法で撮ったものが何枚もあるんですが、炎の形が全部まったく違っていて、偶然性の美しさが印象に残りました。
豊橋・開発ビルの佐々木愛さんの壁画彫刻も面白かった。一見彫ってあるように見えますが、砂糖細工技法で細かな線を盛ってあるんです。繊細な美しさの裏に秘められた作品への熱量に圧倒されました。

野村在
野村在

佐々木愛
佐々木愛

Q4. 会場の近くでおススメのお店、スポットなどがあれば教えてください。
岡崎の「喫茶 丘」です。前回のトリエンナーレの内見会の時にたまたま見つけて入ってみたら、めくるめく空間が! こう言っちゃなんですが、トリエンナーレでもこれ以上刺激的なインスタレーションには出会えていません。前回の芸術監督の五十嵐太郎さんにお薦めしたら足を運んでくれて、あるインタビューで「愛知で最も衝撃を受けた」とおっしゃってくれていました。港監督にも是非行ってみてもらいたいです。

丘 横

Q5. 好きなアーティストを教えてください。またその魅力や理由も。
都築響一さん。アーティストではなくジャーナリストだ、とご自身でおっしゃっていますが、アートの見方を含めてあらゆる固定観念を揺さぶってくれる存在です。拙著『コンクリート魂 浅野祥雲大全』では対談させてもらっているのでご興味のある方はご一読を。

Q6. 最後にひとこと。
公式ガイドブックで各会場周辺の面白スポットを紹介しているので、アートと一緒に街の面白さも見つけてください。
浅野祥雲関連ではボランティア修復活動を主宰しています。コンクリートの仏像をみんなでよってたかって塗り直すという、美術の世界の人が卒倒するような活動です。次回は2017年春に開催するので、美術の人たちもどうぞいらしてください。詳しくは「浅野祥雲.com」をご覧ください。

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