愛知県美術館8階展示スペース“すきま時間に最先端アート”のススメ

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少し時間ができたので、あいちトリエンナーレに行ってきました。今回訪れたのは愛知芸術文化センター内愛知県美術館の8階。順路に沿って会場内を進むと、様々な色で魅せる土の絵画、航海しているかのような気持ちにさせる展示室、見続けていると不思議な気持ちに襲われる映像作品など、五感が研ぎ澄まされる多くの作品に出合えます。写真撮影できる作品も多く、カメラ片手にいろんなアングルで撮影している人も多くいました。展示作品パネルの横に撮影不可、タッチ不可などの注意表記があるので事前にチェックを。せっかく間近で観られる分、最大限にアートを楽しみたいですね。

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竹川宣彰さんの展示室では、グラマラスな宇宙飛行士と2ショットを撮っている人もいたりして、思い思いにみなさんアートを楽しんでいるようでした。たこ焼き好きな私が気になったのはこちらのポスター。楽しい印象ですが、じっくり見ていくと作者のメッセージがこちらに訴えかけてきます。

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高橋士郎さんの展示室は入った瞬間から、不思議な世界に引き込まれました。多彩なバリエーションの機械仕掛けの装置が、ジー、カキコキなど機械音を出しながら、コミカルに動いています。中央のふわふわ感がたまらない作品は残念ながらタッチ不可。う~ん、触りたい。

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数々の展示を見てきた中で、心の琴線に触れ、最も長く滞在したのが「チェルシーナイト」。4つの巨大スクリーンに、次々とランダムに映像と言葉が映し出されます。撮影不可の作品ですので写真はありませんが、自分の周りを囲むスクリーンから繰り広げられる映像をあの場で体感することが重要なのではと思うので、ぜひ実際に体感していただきたいです。

進んでいくと、フロアトークに遭遇。衣服を主題に探究している西尾美也さんが、ワードローブに囲まれた展示スペースで観客の質問に答えていました。普段出会うことのできない作家さんと直接ふれあえるのも、アートイベントの醍醐味ですね。

鑑賞後はラシックの猿カフェへ。ほんの少し名古屋を感じるカフェ飯、明太子クリームきしめんを食べて、帰路に着きました。8階の展示スペースを観賞したのは約1時間。膨大にある会場を1日でめぐるのは大変だしどこから見ようか迷っていましたが、仕事場近くの会場をふらりと訪れてみるだけでも、結構楽しめることがわかりました。すきま時間に最先端アートを体感、いかがですか?

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TEXT:小玉みさき (エディマート)

  

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