あいちトリエンナーレプレイベント

うしろの正面 アーティストたちの誠実な遊戯

うしろの正面 -アーティストたちの誠実な遊戯-

2009年8月8日[土]~9月23日[水・祝]

Touching the Truth: Artists and Their Methods
ナタリヤ・リボヴィッチ&藤田央、松岡徹、村田峰紀、野老朝雄、若木くるみ

愛知芸術文化センター

10:00~18:00[金曜のみ20:00まで]

休館日 : 8月17日[月]、9月7日[月]
観覧料 : 無料

概要

 現代美術の表現は絵画や彫刻といったジャンルにとらわれることなく多様化し、ボーダレスな試みが日々アーティストたちによって行われています。時代や社会の動向に対し、あるいは自らの内面にあるものを表そうと、彼らは作品というカタチにして鑑賞者とコミュニケーションをはかります。

 通常「顔」のある方向を私たちは正面と呼んでいますが、振り向けばそこも正面−うしろの正面−なのです。この展覧会では、私たちが普段見過ごしがちな事柄を、アーティストたちの視点を借りて確認したいと思います。テクノロジーの象徴として黒いウサギを登場させるナタリヤ・リボヴィッチ&藤田央は、ユートピアを探ってゆく過程に鑑賞者の皆さんを巻き込んでいきます。また、若木くるみの作品では、長さ8mの巨大なお札の模型の中に背を向けて座る作家自身と鑑賞者はコミュニケーションをはかり、その顔を想像しながら作家の後頭部に似顔絵を描くことで作品に参加することになります。若木はこの作品で、今年の第12回岡本太郎現代芸術大賞(TARO賞)を受賞しています。鑑賞する側も、従来のアートの枠組みにとらわれることなく、それ自体を楽しむようになってきています。つまり、アートは眺めるだけのものではなく、むしろ身体や眼を動かして楽しむという「装置」と考えることもできます。

 来年開催されるあいちトリエンナーレ2010では、美術館の中のみならず、オープンスペースや屋外といった様々な場所に多様な作品を展示していく予定です。この展覧会はそのプレイベントとして、愛知芸術文化センター内のスペースで、観客体験・参加型の作品をご紹介します。

主催 : あいちトリエンナーレ実行委員会/愛知芸術文化センター/中日新聞社
後援 : 愛知県・岐阜県・三重県 各教育委員会
助成 : 財団法人地域創造
協力 : /フォトビションジャパン株式会社
企画 : 原久子(アートプロデューサー/大阪電気通信大学教授)

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出品作品

「獺鰻人」/2009

漆喰、粘土、他
松岡徹:1968年愛知県生まれ、愛知県在住
(会場:B2F)

「背中で語る。」/2008年~

シャツ、クレヨン、他
村田峰紀:1979年群馬県生まれ、東京都在住
(会場:B2F)

「BLACK USAGI 巨大紙芝居」/2008

ナタリヤ・リボヴィッチ&藤田央:2005年
活動開始、東京都在住
(会場:2F フォーラム)

「面」/2009年

キャンバス、化粧道具、チェキ、ビデオカメラ、
テレビ、わたし、他
若木くるみ:1985年北海道生まれ、京都府在住
(会場:10F フォーラム I )

「PPP magnet」/2006

マグネット(photo by Tetsu Hiraga)
野老朝雄:1969年東京都生まれ、東京都在住
(会場:11F)

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パフォーマンス等の日時

ワークショップ

「ドリームトンネル」/ ナタリヤ・リボヴィッチ&藤田央

ネイティブアメリカンの笛と太鼓のサウンドをBGMに大きなキャンバスに描いた紙芝居を観た後、感じたことを絵にしていきます。

日時 : 8月8日[土]13時~14時30分
場所 : 愛知芸術文化センター2階 フォーラム II
対象 : 3歳~8歳のお子様と保護者の方
参加料 : 無料、申し込み不要。直接会場へお越し下さい。

パフォーマンス

「背中で語る。」/ 村田峰紀

白いYシャツを着た村田がシャツの背中にクレヨン等を用いて自ら描いてゆくパフォーマンス。

日時 : 8月28日[金]17時~
場所 : 愛知芸術文化センター[B2F 通路 、2F ペデストリアンデッキ、2F フォーラム I ・II 、10F フォーラム I 、屋上庭園、12F  屋外展示スペース]
観覧料 : 無料、申し込み不要。直接会場へお越し下さい。

パフォーマンス

「私は多くの『ノーコメント』を語る。」/ 村田峰紀

既製の本や紙の束にペンで言葉にならない言葉をぶつけるパフォーマンス。

日時 : 8月8日[土]、9月19日[土]18時~
場所 : 愛知芸術文化センター 南玄関
観覧料 : 無料、申し込み制
定員 : 20名[応募者多数の場合は抽選]
申込方法 : FAXまたはハガキに住所、氏名、年齢、電話番号、FAX番号、観覧日を記入の上、あいちトリエンナーレ実行委員会事務局「うしろの正面」係までお申し込み下さい。
※応募者1名につき1通必要となります。
締切 : 9月14日[月]必着
抽選結果は9月16日[水]までに電話またはFAXでご連絡します。
※このパフォーマンスには、ご覧になられる方によっては不快に感じられる表現や、小さなお子様には刺激が強い表現が含まれています。あらかじめお含みおき下さい。
申込先
住所:〒461-8525  名古屋市東区東桜1-13-2
FAX: 052-971-6115
あいちトリエンナーレ実行委員会事務局 「うしろの正面」係

パフォーマンス

若木くるみ

背中を向けて座っているアーティストの見えない顔を会話などから想像して、彼女の髪を刈り上げた後頭部に、似顔絵を描いて下さい。彼女は頭部で感じる筆触や、コミュニケーションのやりとりからあなたの顔を想像して描きます。

日時 : 8月8日[土]、9日[日]、15日[土]、16日[日]、27日[木]、28日[金]、29日[土]、30日[日]
9月19日[土]、20日[日]、21日[月・祝]、22日[火・祝]、23日[水・祝]の10時~18時。 但し、金曜日のみ10時~20時
場所 : 愛知芸術文化センター10階ホール
観覧料 : 無料、申し込み不要。直接会場へお越し下さい。

ギャラリー・トーク

「うしろの正面」展企画担当の原久子によるガイド・ツアーを行います。

日時 : 8月9日[日]、8月28日[金]9月19日[土]15:00~(各回約30分)
参加料 : 無料、申し込み不要。

※10分前までに地下2階アートプラザ入口前にお集まり下さい。

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アクセス

愛知芸術文化センター

〒461-8525 名古屋市東区東桜1-13-2 TEL : 052-971-5511[代]
http://www.aac.pref.aichi.jp/
地下鉄東山線・名城線「栄」駅、名鉄瀬戸線「栄町」駅下車、オアシス21連絡通路利用徒歩3分

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問合せ

あいちトリエンナーレ実行委員会

〒461-8525 名古屋市東区東桜1-13-2 TEL : 052-971-6113 FAX : 052-971-6115
http://www.aichitriennale.jp/

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